いかついけど実は平和的?女性ダンサーでもカッコいいKRUMP(クランプ)

HIPHOPから生まれたダンスのジャンルに「KRUMP(クランプ)」があります。
男性的で攻撃的な振り付けであるため、ダンサーのなかには乱暴なイメージを持たれる人も多いです。
しかしKRUMPの成り立ちには平和的な意味も込められています。
今回は、HIPHOPのダンスジャンルKRUMPについて解説しましょう。

 

 

KRUMPとは?怒りや反抗を昇華させたダンス

KRUMP(クランプ)は、Kingdom(王国)・Radically(革命的)・Uplifting(高揚感)・Mighty(偉大)・Praise(賞賛)の頭文字を取って名付けられました。
2000年初頭にギャングが台頭し貧困や暴力が蔓延していたロサンゼルス、その危険区域と呼ばれたサウスセントラル地区で生まれたダンスです。
街中で頻発する抗争や暴力で生まれる痛みを平和的に解消しようと、「ケンカするなら踊れ」という合言葉とともにKRUMPが広まっていきました。
感情をむき出しにするような動作は、若者たちの反抗心や憤り、悲しみ、鬱々とした日常を表しています。
強く足を踏み鳴らしたり、胸でポップを打ったり、腕を大きく振り下ろしたりといった、激しい振り付けが特徴です。
怒りや苦しみの感情は顔にも表れ、全身を使って思いの丈をぶつけるように踊ります。

 

KRUMPの基本動作を覚えよう!足・胸・腕の動かし方

KRUMPには、次のような基本動作があります。
いずれも力強い振り付けが特徴的です。

・ストンプ
空き缶を真上から踏みつぶすように、力いっぱい足で地面を踏み鳴らします。
足の上げ方やリズムのスピード、体の角度など、同じ動作でもバリエーションを持たせることで雰囲気を変えられるステップです。

・チェストホップ
胸を弾くように、脱力した状態から胸を斜め上に突き上げるように動かします。
体のすべての力を使って胸の鼓動を誇張するような動作です。
HIPHOPダンスの基礎的な動きであり、強さに段階をつけたり、連続で素早くポップさせたりなど、アレンジを加えることもできます。

・アームスイング
腕を力強く振り下ろし、目の前にあるものを叩き潰すようなイメージです。
上半身だけでなく下半身も使うこともあるため体力を消耗します。
片手or両手で振り下ろす、上下or左右に腕を振るなど、曲の雰囲気やダンスの構成に合わせて変えてみましょう。

 

覚えておくとカッコいい!KRUMPで使えるスラング

KRUMP界では「BUCK(バック)」という言葉が「すごい」「最高」「やばい」などの意味で使われます。
ダンサーを称賛する気持ちで声をかけてみましょう。
KRUMPダンサーは「クランパー」と称され、チームを組む場合は「Fam(ファム)」と呼ばれています。
これはファミリーの略であり、チームメンバーは互いに固い絆で結ばれるのです。

 

 

「KRUMPを踊る人は怖い」という偏見を持たれることもあります。
しかし実際は、暴力でなく踊って鬱憤を晴らそうという平和的な運動から生まれたダンスです。
HIPHOPのジャンルとしても人気が高いので、ぜひ挑戦してみてください。

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