月面着陸をプロデュース!?「Fly me to the moon(フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン)」が傑作だった

もしも人類初の月面着陸が「フェイク」だったら…?
そんな陰謀説を唱える人もいますが、これをコメディ仕立てにしたのは今作が初めてではないでしょうか。
今回は、アポロ11号の月面着陸がテーマのフィクション映画「Fly me to the moon(フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン)」についてご紹介しましょう。

 

 

NASAがマーケティングのプロを雇用!?世界最大の「嘘」を仕掛ける

ケネディ大統領が「人類初の月面着陸」を宣言してから8年、アポロ計画はいまだそれを達成できずにいました。
失敗続きのNASAはこの状況を打破するべく、ニューヨークでPRマーケターとして働くケリーに依頼します。
スペースシャトルにも天文学にも詳しくない彼女を雇った理由、それは月面着陸のフェイク動画を作るためだったのです。
ケリーは目的のためなら手段を選ばない性格で、宇宙飛行士を「ビートルズよりも有名にしてやる!」と意気込みます。
そんな彼女に反発するのは真面目なNASA社員のコール。
彼はスペースシャトルの発射責任者として働いていました。
果たしてケリーが企画した月面着陸映像は成功するのか!?
実直に仕事をしてきたコールは嘘を黙認できるのか!?
フェイクとリアル、異なる方法で月面着陸を目指す2人の運命はいかに…

 

キュートなスカーレット・ヨハンソンが大活躍!60年代ファッションにも注目

月面着陸のフェイク動画を製作することになったケリー役には、2018~2019年に世界で最も稼いだ女優の記録を持つスカーレット・ヨハンソンがキャスティングされました。
「アベンジャー」シリーズのブラック・ウィドウや「LUCY(ルーシー)」など、超人的な能力を持つ女性の役を多く演じてきましたが、「Fly me to the moon」ではとことん元気でキュートなお茶目女子に!
特に注目するべきは彼女の60年代ファッションです。
当時のアメリカンビューティーを象徴するような、毛先をカールさせたブロンドのショートヘアがたまりません。
彼女のセクシーさを際立たせるタイトなワンピースやミニスカートが見られるだけでも鑑賞する価値があるかも!?
最近のクールなイメージとは真逆の、可愛くて情熱的なスカヨハに出会えるでしょう。

 

名作っぽいけど斬新!?圧倒的なクオリティとトンデモ設定の妙技

Fly me to the moonの冒頭では人類が月面に着陸するのは到底不可能なのでは…という前提を観客に植え付けます。
コールはじめアポロ計画に携わる者たちが途方もない夢を追いかけ奮闘する姿は、この挑戦がいかに過酷なのかを物語っているようです。
それは名作といわれた同じ題材の映画に引けをとらないクオリティで、観る人の涙を誘うシーンも。
いっぽうケリーが推し進めるもう一つの計画では、これまでのSF映画にもなかった斬新な設定が観客を驚かせます。
宇宙飛行士やNASA社員の熱き挑戦の裏にこんな大胆な計画があったとは!
王道であり、斬新。
感動のヒューマンドラマであり、壮大なコメディでもある。
Fly me to the moonは新たな映画のジャンルを確立したのかもしれません。

 

 

ケリーとコールは衝突しながらもお互いを認め合うようになります。
このストーリーも王道といえば王道ですが、これが「月面着陸がリアルなのかフェイクなのか」という本作のテーマに落とし込まれているところが秀逸です。
ただの感動秘話でもなければ夢あふれるSFでもない、そんな傑作をぜひご覧ください。

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